まっさんのブログ

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BLDerと過ごした与野記録会2019夏

2019 8/25に与野記録会2019夏に参加してきました!

公式大会に参加するのはこれが2回目で、前回は令和記念大会で記録が残らなかったので今回はちゃんと記録を出そうと挑みました
空いてる電車で与野本町まで移動して、ゆるりとバスで会場に到着して受付を済ませました。今回は3BLDとMBLDに出ます

会場はこんな感じ。これに加えてMBLDの会場が別室であります

今回の記録会はプロジェクターで結果を投影したり、YoutubeLiveで競技を配信したりと試験的にいろいろ試されていました。アツいですね

会場でYRCCの皆さんと再会できて嬉しく、自分と同じくMBLDに初挑戦の、2012WCAアカウントを持つH氏さん、記憶力日本一でおなじみの平田さんとも出会いえました。

2人はMBLDに参加するのが初めてでありながら、15ポイント以上の高いPBを持っていて、Insanさんやまっしゅさん、Plusさんと共に優勝候補でした

H氏さんのBLDを観測!!

こちらは「大会で5BLDを3回連続で揃える」という世界で44人しか達成していない偉業を成し遂げている日本人のツーショットです。貫禄が凄いですね

そんなこんなで最初の試技であるMBLDです。
今回は10個以上に挑戦する人が24人中半分以上も居て、なかなか高い水準の中で争われることとなりました。
別室に移動し目隠し板をチェックしました。あの板は本当によくできています。

マルチに挑戦する個数を申告するのですが、今回僕は15個で申告しました


え?
そりゃね前日で10/20で時間オーバーなのに本番だけうまくいくなんて思えないし(早口)
ウソついて申し訳ないのと、20個はまだまだ神の領域なのでまた期間を置いて再挑戦したいです。


試技が始まり、真剣にキューブに向き合うピリピリとした空気、Live放送の緊張感に耐えられず胃痛と心拍数はもの凄いことになってました
しかしながら得意な場所を使えたので素早く初回の分析を終え、3度の復唱まで間に合わせられて、45分経過時点で実行を始められました。

結果は14/15で13ポイント、PRでありPBでした!
おそらく日頃マルチしてる家では雑念が多く会場では集中できたため良い記録が出たのだと思います。
プラスさんが18/21で15ポイントで優勝!

ごーしゅさんが12/12で12ポイントで入賞(全成功!!!)

平田さんとH氏さんも17個で挑戦し好成績を残していました!次の大会が恐ろしいです

 

いろんな方に祝ってもらいめちゃくちゃ嬉しかったです!!ツチダさんにも祝ってもらいました!マルチに使用したチーハンWはスマシで購入したのでツチダさんのおかげでこの結果が出せたと言っても過言ではないです!ありがとうございます

 

その後はplusさんの片手を見ました!

13秒は速すぎてビビりました

 

今回の大会で伏見さんが片手平均で大陸記録を、すがまさんが444単発で日本記録を更新してました。ものすごいです世界です

 

MBLD後に空になった控え室でH氏さん、plusさん、たけいさんとBLDリレーをやりました!sub5分!!良かったです!

一緒にリレーしたい人がもっと居たので、次の機会でやりたいと思います

 

その後は場所法についての交流を行いました
平田さんは一定の区間(5個ずつ)を分析と1回の復唱で確実に覚えていると聞きました。復唱に頼ると1度目の記憶が薄くなりがちなので、なるべく一回目で確実に覚えられるようにするというのは目から鱗でした(方針は80%→100%)
H氏さんは17個の大量マルチにおいても怒涛の4度復唱で精度を高めているらしく、こちらも恐ろしいです

自分は2度復唱でポロポロ記憶を取りこぼしていくという最悪のスタイルなので復唱回数を減らす方針でこれからは練習していこうと思います。

場所を移動するときに記憶がポロポロ抜け落ちることを平田さんに相談したのですが、マルチではできるだけ長いルートを使うのが良いと聞きました。(吉野家なか卯→ラーメン屋のような飛び飛びのルートはあまりよくなく、通学路間の50個の場所をキューブごとに分割しながら使うルートのが良いらしい)平田さんは大学のキャンパスを利用しているみたいです。

その際コーナーが4文字のときなどに場所が余ったときは詰めるのではなく、残りの場所に立ち入り禁止のテープのようなものを配置して、あくまで5個ずつ場所を消化していくのが良いと聞きました。

コーナーが5文字の場合は余った1文字は単独イメージとしてちゃんと割り当てられた場所に配置するみたいです。書いてて文字が余った場合はどう処理するのか気になりました

MBLDで使う場所はトランプ記憶で使う場所ではなくナンバー記憶で使う場所らしいです。このあたりはメモリースポーツを始めたときに役に立つと思いました。

 

その後は444のYRCCのハセガワン君のソルブを見ました。単発記録を更新できたようでおめでとうございます!!!

 

HSCC(ハイスクールスピードキュービングクラブ)の友達のSAI君とRano君と会いました!!!SAI君は4がメインで、今回はRano君は333が無いので見学のみで、333を見せてくれました(CFOPかっこよすぎる)

 

Rano君に動画を撮ってくれるか聞いたら二つ返事で引き受けてくれて(神を見た)本当に助かりました!

 

いよいよ本命の3BLD。胃痛もピークです

今日まで成功率を上げる練習をしてきて、かなり念実にイメトレを重ねてきたので結果はかなり良く30.94、35.56、40.91

 

めちゃくちゃ良かったです。実力の上澄みの方が反映されて何よりです。

動画を撮っていただいたRano君、きっくん先輩、くさなぎさんありがとうございます!

 

 その後はたけいさんとBLDリレー 一発で念願のsub60を達成できて、たけいさんは24秒という破壊的なタイムでした

 

 その後にレジェンドであるYYさんと会うことができました

本当に居たんだ...と完全に推しに会ったオタク状態になってました。いろいろな話を聞きます。その後BLDリレーをYYさんとすることに。。。畏れ多い。。

 

ここで今日イチのメンタルの弱さを発揮してしまいまさかの一回も揃わないという...

たけいさんとYYさんの並びはかなり豪華なので見ていってください!!

 

会場が片付いた後も自分は未練がましく会場に憑いて、BLDerたちと日本大会までに何個を目指すか、3styleは移行するかなど永遠と話していました
中でも平田さんは日本大会では実行が速くなれば30個まで増やしたいと言っていて、凄すぎる。MBLDの世界ランカーの中に記憶界隈の人がかなりいると聞いたので、平田さんとしては30個くらいは当然の感覚なのかもしれないです

流石に一日の半分以上を過ごしていると後半になるにつれて有意義な意見交換と言えるようなやり取りは少なくなっていくのですが、デニーズでのレターペアの話題が続きます

デニーズへの道のり、日本人の9割以上がBLDができるものだと錯覚しちゃいますね

 

デニーズではうえしゅうさんがレターペア決めをしていて、関連して話をしていました

すし→寿司 いか→イカ のように一筋縄でいかないレターペアをどう埋めればいいかについて話し合います

基本的には連想ゲームの方針で ちしといったら知識人 知識人といったらやくみつる のように最初だけ決めて、それを練習内で使いまわす内に ちし→やくみつるのように定着するというのが多いようです

場所に置くイメージの順序の話は面白く、主従関係や上限関係に加え、スク水やくみつるならスク水やくみつるに着せて、やくみつるスク水なら着せないといった順序、さらに場所内で順に浮かび上がってくる様子を想像するなど、イメージの逆流を防ぐいろいろなテクニックに耳から鱗です。

 

そんな話をしている内に解けた緊張感から一気に眠気が襲い掛かり眠ってしまい、帰りの電車は寝ぼけまなこで帰りました。

自分にとっては間違えなくこの夏一番のイベントでした!!楽しかったです!!

もっといろんな人と挨拶したかったので、次の機会で頑張りたいです!

3BLDで非公式sub30しました

3BLDで念願の単発sub30を果たしました!

今の状況を記事に残しておきます。

今回sub30したスクランブルはエッジ12文字コーナー6文字のEO・COなしで、そこそこ簡単な部類のスクランブルです。普段の僕の実力は成功率3割で平均40秒くらいなことを念頭に置いてください。。。

 

記憶

分析・記憶はコーナー→エッジの順に記憶してます。復唱は原則しないで一巡に時間をたくさんかける方針で覚えています(DNFが多い原因)。中間タイムを取ってないので正確には言えないですが15秒以内には実行に入れることが多いと思います
記憶方法は、コーナーはすべてレターペアを使いイメージ記憶しています。レターペア表はまだ固めていないですが、コーナーのレターペア全てに対して何らかのイメージは持ってます。COは文字に起こして(1COにつき1文字)文字列に加えて覚えています。
エッジは始めの2文字を指で押さえて8文字音記憶、残りの文字とEOはビジュアルで記憶しています。

最近、レターペアを発音だけでなく一つ一つイメージすることでコーナーの記憶が飛ぶことが少なくなりました。イメージ化、大切です!

 

手順
Ishaan手順表のDF/UBLバッファの3style手順を丸暗記して使っています。

追加手順で同じくIshaan手順の2EO手順、パリティ手順、CO手順を覚えています
他にはパリティがある場合にUBとULの交換分析を行っています。また、2COや3COを3style手順2回を用いて処理してます。

手順に関しては特殊なことはしていないです。可能な限り速い手順を使っています。

 

実行
単発でよいタイムが出せるか否かは先読みで決まると言っても過言ではないと思います。そのくらい先読みは大事です!

手順と手順の間隔を完全になくすのは持ち替えの関係で難しいですが、一度も止まらずに完成するまで手を動かし続けるくらいの意気込みでやるのが大切です
先読みのコツですが、文字と手順の対応を強化するのが近道です。先読みは「手順を回している間に次の文字とそれに対応する手順を想起する」の繰り返しなのですが、文字と手順にギャップがあると一手順一手順につっかえて先読みができません。hinemosや単語帳アプリなどを利用して強化しましょう!

また、先読みはその日のコンディションによって振れ幅が大きいと思うので、できない日も落ち込まないようにしてます。


課題とこれから

課題はなんと言っても70%もDNFするところですね…。DNFの原因も様々なので一つずつ立ち止まって改善していきたいです。

当面は与野記録会2019夏に向けてUF/UFRバッファへ移項します。

モチベが下がらないようにいろいろ試していきたいと思います!

UBL/DFバッファ対応 EO・CO手順

こちらの記事は簡易でも3styleを扱えている人向きの記事です
この手順らを覚えるより3style手順を扱える方がタイムへの恩恵は大きいからです。ので、先に3styleを覚えましょう!

CO・EO手順は人によって個人差があると思います
ポッフマン法の手順を2度回したり、セットアップしてCube VoyageのこちらのEO、CO手順へ持ち込んでいる人が多いのではないのでしょうか

今回はまだまだメジャーなUBL/DFバッファと絡めて使えるEO・CO手順を紹介します。
手順自体は例によってishaanさんの手順表から引用しました。いつもありがとうございます!執筆にあたりY・Yさん作成した画像を使用させていただきました。記事の一部訂正に望月さん、岡田さんのご協力を頂いてます。皆さんありがとうございました!


バッファに絡めた2EO、2COに絞っているので今回紹介するEO手順は11手順、CO手順は左右合わせて14手順になります。頑張って覚えていきましょう!

解説にあたってコミュテータ表記を使用します。というのもEO手順もCO手順も3style手順を2つ合わせたものが多いからです。
一応元となっている手順も紹介しますが、キャンセルが起こって原型を留めてないものが多いので、原理だけ理解したらあとは回し込んで指に覚えさせるのをオススメします。というか手順だけで覚えられるのなら原理も考えなくていいです

 

EO編

 

DF + UR 系

元となる手順は

DF UR UL (U' M' U2 M U')

f:id:MSTblog:20190525223358p:plain
DF UL RU [S ,R' F' R]

f:id:MSTblog:20190525223428p:plain
これを並べた
DF + UR
= (U' M' U2 M U' S R' F' R S' R' F R)
が基本手順です


これにセットアップして


DF + FR
R(U' M' U2 M U' S R' F' R S' R' F R)R'
= R U' M' U2 M U' S R' F' R S' R' F


DF + BR
R'(U' M' U2 M U' S R' F' R S' R' F R)R
= U' M' U2 M U' S R' F' R S' R' F R2


DF + UB
U(U' M' U2 M U' S R' F' R S' R' F R)U'
= M' U2 M U' S R' F' R S' R' F R U'

 

DF + UL 系

先ほどの手順達と左右対象です

元となる手順は
DF UL UR (U M' U2 M U)

f:id:MSTblog:20190525223453p:plain
DF UR LU [S' ,L F L']

f:id:MSTblog:20190525223456p:plain
これを並べた
DF + UL
= (U M' U2 M U S' L F L' S L F' L')
が基本手順です


これにセットアップして


DF + FL
L'(U M' U2 M U S' L F L' S L F' L')L
= L' U M' U2 M U S' L F L' S L F'


DF + BL
L(U M' U2 M U S' L F L' S L F' L')L'
= U M' U2 M U S' L F L' S L F' L2


ちょっと違うですが
DF + UF
U(L F L' S' L F' L' S U' M' U2 M U')U'
= U L F L' S' L F' L' S U' M' U2 M U2

 

DRとDL

この2つは左右対称な手順です

 元となる手順は

DF RU DR [R' F' R ,S']

f:id:MSTblog:20190525223500p:plain
DF RD UR [R F 'R' ,S]

f:id:MSTblog:20190525223508p:plain
を組み合わせて

DF + DR
= R' F' R S' R' F R S R F' R' S R F R' S'

 

元となる手順は

DF LU DL [L F L' ,S]

f:id:MSTblog:20190525223513p:plain
DF LD UL [L' F' L ,S']

f:id:MSTblog:20190525223515p:plain
を組み合わせて
DF + DL
= L F L' S L F' L' S' L' F L S' L' F' L S

 

DF + DB
= M' U M U M U2 M' U M' U M' U2 M2
ルービックキューブマヌーバー

(M U M U M U2 M' U M' U M' U2)

にM2でセットアップしてキャンセルが起こってます


以降はishaan手順のものではないですが、自分のオススメEO手順です

DF + UB は
(U'M'U'M'U'M'U'M)×2
という速い手順があるのでこっちを使ってます


DF + UF は
おんにんさんの記事の手順
M2U'M'U'M'U'M'U2M'U'M'U'M'U'
がオススメです


DF + DB も同じ手順を持ち替えて使って
x(M2U'M'U'M'U'M'U2M'U'M'U'M'U)x'
がオススメです

 

他は下手にセットアップするよりishaanさんの手順が速いと思います
実際に回して使い分けてみてください

 

CO編

 

COは人によって覚え方が違うと思うのですが、U,D面のステッカーが左右どちらにあるかでビジュアル記憶してる人が多いと聞くので、便宜上U,Dのステッカーが向いているステッカーでCOの向きを表記します。例えば下の画像のようなCOを FRU と表記します(青がF面、黄がU面、赤がR面です)

f:id:MSTblog:20190525230445j:plain
3style手順を繋げているだけですがキャンセルがたくさん起こるので別の手順を回している気分になります、理解半分で手で覚えさせましょう

 

RDF

UBL RBD FDR U[R’ U' R, D]

f:id:MSTblog:20190525223541p:plain
UBL RDF BDR [D, R’ U R]

f:id:MSTblog:20190525223537p:plain

これを並べた
U R' U' R D R' U R U' R' U R D' R' U' R

 

FDR
UBL BDR RDF [R' U R, D]

f:id:MSTblog:20190525223530p:plain
UBL FDR RBD U[D, R' U' R]

f:id:MSTblog:20190525223534p:plain

これを並べた
R' U R D R' U' R U R' U' R D' R' U R U'


FRU
RDFの手順にR'でセットアップ
R' U R' U' R D R' U R U' R' U R D' R' U' R2

 

RFU
コミュテータ手順です
R' D R D' R' D R でUBFにFRUをインサートしてます

U2 , R' D R D' R' D R

 

RBU
コミュテータ手順です
R D R' D' R D R' でUBRにRBUをインサートしてます

R D R' D' R D R', U

 

BRU
同じくコミュテータ手順です
R D R' D' R D R' でUBRにRBUをインサートしてます
U , R D R' D' R D R'

 

LFU
BRUの手順にUでセットアップ 向き注意
U : U , R D R' D' R D R'

 

FLU
RBUの手順にUでセットアップ 向き注意
U : R D R' D' R D R' , U

 

BDR
UBL RBU DBR R U,[R' U' R, D]

f:id:MSTblog:20190525223545p:plain
UBL RBD UBR [R D R', U]

f:id:MSTblog:20190525223549p:plain

これを並べた
R U R' U' R D R' U R U' R' U R D' R' U'

 

RBD
UBL UBR RBD [U, R D R']

f:id:MSTblog:20190525223555p:plain
UBL DBR RBU R U,[D, R' U' R]

f:id:MSTblog:20190525223553p:plain

これを並べた
U R D R' U' R U R' U' R D' R' U R U' R'

 

FDL
UBL BDL LDF U D2 , [D, R’ U' R]

f:id:MSTblog:20190525223558p:plain
UBL FDL LBD D2, [R' U R, D]

f:id:MSTblog:20190525223601p:plain

これを並べた
UD' R' U' R D' R' U R U' R' U R D R' U' R D

 

LDF
UBL RFD FLD D, [R' U R, D]

f:id:MSTblog:20190525223611p:plain
UBL LDF FDR U D2, [R' U' R, D']

f:id:MSTblog:20190525223605p:plain

これを並べた
D R' U R D R' U' R U R' U' R D' R' U R U'D'

 

BDL
UBL UBR LBD [U, R D' R']

f:id:MSTblog:20190525223614p:plain
UBL BDL RBU RU[D’, R’ U' R]

f:id:MSTblog:20190525223621p:plain

これを並べた
U R D' R' U' R U R' U' R D R' U R U' R'

 

LBD
UBL RBU BDL RU[R’ U' R, D']

f:id:MSTblog:20190525223624p:plain
UBL LBD UBR [R D' R’, U]

f:id:MSTblog:20190525223627p:plain

これを並べた
R U R' U' R D' R' U R U' R' U R D R' U'

 

とりあえず一気に紹介しました!

冗長な割に分かりにくくなってしまいましたが、少しでも誰かの役に立てば幸いです。

誤植、解釈の相違があった場合は気軽に@MST_hobbyまでリプライしてもらえると嬉しいです!

それでは良いBLDライフを!!!

ポッフマン法の追加手順

Yパーム回してますか?
初記事です!今回はUBLバッファのコーナーポッフマン法の拡張手順について解説します

 

 

紹介する手順達はishaanさんの手順表(Ishaan Agrawal's algs)から勝手ながら引用させていただきました。また、ろーだいさんの記事(Old Pochmann method(corner) - roudai.net)でも似ていることが載ってます。

 

まず、ポッフマン法はUBLと交換したいステッカーを、バッファに干渉しないR,F,D系の回転のみを用いてターゲットであるRDFにセットアップ、Yパーム手順(R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R)を回した後、逆セットアップするというのが基本です。
このときエッジではUBとULの交換が起こります。のでYパームの他にJパームも使うことができます。どのステッカーでどの手順を使うのか、どのようにセットアップするのか系統別に網羅しました


Yパーム編

普通のポッフマン法と同じ手順です

UBL⇄RFD
(R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R)

UBL⇄UFR
F (R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R) F'

UBL⇄LUF
F2 (R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R) F2

UBL⇄BUR
R' F (R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R) F' R

この4手順は原則通りに従っているので分かると思います。


次にR面の3ステッカーです。
これは望月さんの記事コーナーOld Pochmann法の拡張について | ― no torture, no BLD ―で解説されていますが、セットアップとYパーム手順とでキャンセルが起こります。

UBL⇄RFU
R' (R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R) R
= U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R2

UBL⇄RBD
R (R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R) R'
= R2 U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F

UBL⇄RBU
R2 (R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R) R2
= R' U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R'


変形yパーム編

R' F Rを使ってRDFRDFにセットアップして、yパームを回します。
一見無意味なセットアップに思えますが
R' F R (R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R) R' F' R
は最後の3手がキャンセルされて
R' F R2 U' R' U' R U R' F' R U R' U'
となります。

これはR2を1手として考えると元の手順が15手なのに対して14手と短くなっています
さらに最後がU'で終わるのでU'Dなどを同時回しで1手と考えると手数が短くなります
この変形Yパームにセットアップしているのが次の手順たちです。

UBL⇄FLD
D R' F R (R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R) R' F' R D'
= D R' F R2 U' R' U' R U R' F' R U R' U'D'

UBL⇄BRD
D' R' F R (R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R) R' F' R D
= D' R' F R2 U' R' U' R U R' F' R U R' U'D

UBL⇄LBD
D2 R' F R (R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R) R' F' R D2
= D2 R' F R2 U' R' U' R U R' F' R U R' U'D2

最後のU'D2は左手で同時回しします

UBL⇄DLF
F' R' F R (R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R) R' F' R F
= F' R' F R2 U' R' U' R U R' F' R U R' U' F


Jbパーム編

Jbパーム U2 R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R’ U を応用して手順を考えます
まずYパームでRDFにセットアップしていたように、JaパームではURFにセットアップして手順を回すイメージを持ちます。
基本手順はU' (U' R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R’) U です。

UBL⇄UFL
U' (U' R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R’) U
= U2 R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R’ U

UBL⇄FRD
U' R (U' R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R’) R' U
= U' R U' R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R2 U
最後のR2を手前に回すとやりやすいです

UBL⇄LDF
U' D R (U' R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R’) R' D' U
= U'D R U' R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R2 UD'
U'DとUD'は左手で同時回しです

UBL⇄DBR
U' R2 (U' R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R’) R2 U
= U' R2 U' R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R U
キャンセルが起きて最後のR'がRに変わってることに気をつけましょう

UBL⇄DBL
U' D' R2 (U' R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R’) R2 D U
= U'D' R2 U' R U R’ F’ R U R’ U’ R’ F R2 U’ R DU
最初のU'D'は左手で、最後のDUは両手で回します


Jaパーム編

Jaパーム R' U L' U2 R U' R' U2 L R U' を応用して手順を考えます。
FRUにセットアップするイメージを持ちましょう。

基本手順は(R' U L' U2 R U' R' U2 L R U')です。

UBL⇄UBR
(R' U L' U2 R U' R' U2 L R U')

UBL⇄FRU
R (R' U L' U2 R U' R' U2 L R U') R'
= U L' U2 R U’ R' U2 L R U' R'

UBL⇄DRF
R2 (R' U L' U2 R U' R' U2 L R U') R2
= R U L' U2 R U' R' U2 L R U' R2


例外

UBL⇄FLU
U' R' F R U R' U' R' F' R2 U' R' U2 R U'
覚えましょう

UBL⇄BLD
D' F R (R U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' F R) R' F' D
= D' F R2 U' R' U' R U R' F' R U R' U' R' D
考え方は変形Yパームに近いです


これで21手順オプティマルなポッフマン手順が回せるようになりました
バッファがUBLである以上、3styleへ移行してもパリティ手順であるポッフマンはずっと付きまとうので、些細な変化ですが速い手順へ移行するのは悪くないと思います。
それでは良いBLDライフを!